ファウルをせずにシュートを守る。佐々木隆成選手から学ぶ「Wall Up」の技術
ブロックショットだけが優れたディフェンスではない。佐々木選手の2つのプレーから、ノーファウルで相手にプレッシャーをかけ、タフショットを強いる守備技術「Wall Up」を解説します。
バスケットボールにおいて、ゴール下で相手のシュートを防ぐことは簡単ではありません。
特にドライブからゴールに向かってくる選手に対して、無理にブロックを狙えばファウルにつながり、逆に接触を避けすぎれば簡単なレイアップを許してしまいます。
そこで重要になる守備技術が「Wall Up(ウォールアップ)」です。
On defense, don't try to block the shot.
— PGC Basketball - Point Guard College (@PGCbasketball) April 23, 2021
Instead, WALL UP!
By walling up, you force the opponent to convert tough shots, which more times than not, they won't. pic.twitter.com/Bp2qBiODfC
Wall Upとは、両手を高く上げて壁を作り、身体の垂直性を保ちながら相手のシュートにプレッシャーをかける守備技術です。
相手のシュートを直接ブロックしなくても、難しい体勢で打たせることでシュートの成功率を下げることができます。
そして、佐々木隆成選手は、守備側が不利になりやすい相手の速攻の場面でも、このWall Upの技術を使って簡単な得点を許しません。
今回は、佐々木選手が見せた2つのトランジションディフェンスから、その守備技術を紹介します。
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① Game 1|3Q 残り2:13 佐土原選手に対するWall Up
ターンオーバーから琉球のトランジションが始まります。
ターンオーバーから琉球の速攻が始まり、佐々木選手は2対1(3対1?)の数的不利で対応します。
こうした場面では、味方が戻るまでの時間を稼ぐことが重要です。
小野寺選手からパスを受けた佐土原選手がレイアップに向かいますが、佐々木選手は両手を高く上げ、垂直にジャンプするWall Upで対応します。
長く壁を作り続ける佐々木選手に対して、佐土原選手はダブルクラッチでかわそうとします。
その結果、シュートまでの時間が長くなり、戻ってきたヴァンタバーゲン選手がブロックショット。
ファウルをせずにシュートを遅らせ、味方のブロックにつなげたプレーです。
② Game 2|4Q 残り3:58 ラベナ選手に対するWall Up
こちらはラベナ選手のスティールから始まったトランジションです。
ラベナ選手のスティールから速攻が始まり、佐々木選手との1対1になります。
ここでも佐々木選手はWall Upで対応します。
高い跳躍力と長い滞空時間を活かし、両手を上げた状態でシュートにプレッシャーをかけ続けます。
ラベナ選手は壁をかわすためにダブルクラッチを選択しますが、難しい体勢でのシュートとなり、得点にはつながりませんでした。
スピードに乗った相手に対しても、ファウルをせずにタフショットを強いたプレーです。
Wall Upはブロックショットだけではない
今回の2つのプレーで共通しているのは、佐々木選手が無理にブロックを狙わず、ノーファウルで相手にプレッシャーをかけ続けていることです。
ディフェンスでは、どうしてもボールに手が出てしまいがちです。僕自身、現役時代はそうでした。
しかし、ブロックできなくても、相手に難しいシュートを打たせたり、味方が戻る時間を稼いだりすることはできます。
Wall Upは速攻への対応やゴール下のヘルプでも有効で、今プレーしている選手にも参考になる技術だと思います。
今後の試合観戦では、佐々木選手のブロックショットだけでなく、シュートを打たせるまでの守備にも注目してみてください。
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