【茨城 vs 北海道】ヴィック・ローが見せたScram Switchへのカウンター
茨城ロボッツvsレバンガ北海道のGAME 1から、北海道のScram Switchに対してヴィック・ローが見せた2度のカウンターを解説。ミスマッチを解消された後、再び有利なマッチアップを攻める茨城のオフェンスを通して、バスケットボールの戦術の応酬を映像から考察します。
10月31日に行われた茨城ロボッツvsレバンガ北海道のGAME 1。
茨城は101-69で勝利しましたが、今回は第2Qに見られた2つのプレーを取り上げます。
北海道はピック&ロールに対してスイッチで対応し、さらにScram Switchを使ってインサイドのミスマッチを解消しようとしていました。
しかし、茨城はその守備の動きに対して、素早くカウンターを仕掛けていました。
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Scram Switchとは?
Scram Switch(スクラムスイッチ)とは、主にスイッチディフェンスによって生まれたインサイドのミスマッチを解消するため、オフボールのディフェンス同士がマークを入れ替える守り方です。
知っておくべきバスケ用語
— Hardworker (@basket_tool) January 13, 2023
✅Scram switch スクラム
オフボール時のスイッチ。主にポストのミスマッチを回避するために使われる。ピックアンドロールなどでミスマッチが起きた際、他のオフボールディフェンスとスイッチを行い、ミスマッチを軽減する。
pic.twitter.com/3T8S9DdGcN
例えば、ピック&ロールに対するスイッチによって、小柄なガードが大きな選手とマッチアップした場合、そのままポストアップからの得点を許してしまう可能性があります。
そこで、別のディフェンスがオフボールでスイッチを行い、サイズのミスマッチを解消します。
ピック&ロールでのスイッチと、その後のScram Switchを組み合わせた守り方はTriple Switch(トリプルスイッチ)とも呼ばれます。
① 2Q 残り7:15|Scram Switch後のミスマッチ
まずは1つ目のプレーです。
茨城のピック&ロールに対して、北海道の大崎選手がスイッチし、フィン・ディレイニー選手とマッチアップします。
しかし、このままではインサイドでサイズのミスマッチが生まれてしまいます。
そこで北海道はScram Switchを実行。
大崎選手は、ヴィック・ロー選手とマッチアップしていた内藤選手とマークを交換します。
これによってディレイニー選手とのミスマッチを解消しようとしましたが、ヘルプサイドでは新たにヴィック・ロー選手と大崎選手のミスマッチが生まれていました。
ロー選手はこの状況を見逃しません。
ロー選手はすぐさまインサイドへダイブ。サイズの差を利用し、得点につなげました。
Scram Switchによって生まれた新たなミスマッチを、素早く攻めたプレーでした。
② 2Q 残り5:45|再びScram Switchを攻略
続くプレーでも、茨城は同じようにミスマッチを攻めます。
今度は前田選手のピック&ロールに対して、北海道の富永選手がスイッチ。
インサイドでは、ティム・ソアレス選手と富永選手のミスマッチが生まれます。
これに対して、北海道は再びScram Switchで対応しました。
富永選手は、逆サイドでヴィック・ロー選手とマッチアップしていた内藤選手とマークを交換。ソアレス選手とのミスマッチを解消します。
しかし、逆サイドのコーナーでは、今度はヴィック・ロー選手と富永選手のミスマッチが生まれていました。
ここでもヴィック・ロー選手の判断は素早いものでした。守備の入れ替わりを見ると、すぐにリングへダイブ。
富永選手とのサイズの差を生かし、再びインサイドで得点を決めました。
ミスマッチを巡る戦術の応酬
ミスマッチを解消されたら、今度はスイッチした先に生まれた新たなミスマッチを狙う。ヴィック・ロー選手はその状況を素早く判断し、2度の得点につなげました。
バスケットボールは、いかに自分たちに有利なマッチアップを作り、それを攻められるかが重要なスポーツです。だからこそ、ピック&ロールやスクリーンプレーを使ってディフェンスを動かし、有利な状況を作り出そうとします。
そして、ディフェンスも簡単にはやらせません。スイッチで対応し、それに対してオフェンスがさらにカウンターを仕掛ける。
こうした戦術の応酬こそ、バスケットボールの面白いところですね。
ボールを持っている選手だけでなく、その周りで起きているマッチアップの変化にも目を向けてみてください。きっと、これまで以上にバスケットボール観戦が面白くなるはずです!
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