スペインピック&ロールをどう守り、どう崩す? 北海道vs千葉の一場面から解説
10月10日に行われたレバンガ北海道と千葉ジェッツの一戦。千葉が109–103で勝利したこの試合から、今回は富樫勇樹選手が見せた一つの場面を取り上げる。
北海道の「スペインスイッチ」に対し、富樫選手は「スリップポップ」で守備のズレを作った。その駆け引きを、スペインピック&ロールの仕組みからひもといていく。
そもそもスペインピック&ロールとは?
スペインピック&ロールとは、通常のピック&ロールに、3人目の選手によるバックスクリーン(リップスクリーン)を組み合わせたプレーです。
まず、ボールを持つ1番に対して、ビッグマンの5番がオンボールスクリーンをセット。その後、5番がリングへ向かってロールします。ここまでは、通常のピック&ロールと同じです。
スペインピック&ロールでは、このタイミングで3人目の選手(2番など)が、5番を守るディフェンダーに対して背後からスクリーンをかけます。このバックスクリーン(リップスクリーン)によって、ディフェンダーが5番のロールについていきにくくなり、ゴール下へのパスを狙いやすくなります。
アルバルク東京 戦術📝
— Hardworker (@basket_tool) January 7, 2026
✅スペインピックアンドロール
ピックアンドロールを行っているスクリーナーのディフェンスにオフボールスクリーンをかけるプレー。スペイン出身のサイズがフィニッシュ🇪🇸
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さらに、バックスクリーンをかけた選手は、外へ広がる「ポップアウト」から3ポイントを狙います。ディフェンスが5番のロールに寄れば外の外角が空き、スクリーンへの対応に意識を取られれば、ハンドラーがドライブでリングへ向かうチャンスも生まれます。
下記はアルバルク東京のスペインピックアンドロールで、バックスクリーンをかける「キヨンテ・ジョンソン」がフリーになるシーンです。
日本でその名を轟かせる💫
— アルバルク東京【ALVARK TOKYO】 (@ALVARK_TOKYO) October 4, 2026
「キヨンテ・ジョンソン」前半だけで27得点🔥@Keyontae
📲バスケットLIVE配信https://t.co/sWSpZUpa7k#アルバルク東京 #WEともに挑む https://t.co/fsZuDD8Ups pic.twitter.com/ZOcjWHdoW3
つまり、基本となるのは次の3つの選択肢です。
- 1番がドライブから得点を狙う
- 5番がロールしてゴール下でパスを受ける
- 2番がポップアウトして3ポイントを狙う
「ドライブ・ロール・ポップ」を組み合わせ、ディフェンスに複数の対応を同時に求めることが、このプレーの強みです。
「スペイン」という名称は、スペイン代表がこのプレーを使っていたことに由来するとされています。では、ディフェンスはこの3人の連係をどう守るのでしょうか。その対応の一つが、今回紹介する「スペインスイッチ」です。